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水底のソフィア

オリジナルファンタジーBL小説を連載中です。主人公受けです。

WorldTypeを使ってみました。

ハロー、ただいま『双剣の英雄』の設定を軽く掘り返しているラズです。
WorldType
https://www.world-type.com/
というサイトを使って、ただいま設定を書いています。

なかなか細かく設定出来るおかげで、ストーリーの方向性が見えてきました。
が、着地点はまだ決めてなかったり。まあ、かなり長くなる長編小説にする予定なので着地点は今はまだ決めなくてもいいんですけど、一応伏線だけは書き出しておこうと必死に書いてます。

で、WorldTypeをつかった感想なんですが、なんかすごい詳しくキャラや組織が設定出来る!といった感じで、設定を作るのが好きな人にはたまらない感じです。
実際、私は使っていてすっごく楽しかったです。アイディアノートも付属していますし。チュートリアルもあり、なかなか面白い機能が盛りだくさんでした!!
――ですが、一方で客観的に見ると多少設定を作るのがしんどい人には辛いかも……。という印象を受けました。
なにせ、設定する項目が多いこと!!  これは設定作るのが好きじゃないと合わないだろうなぁと思いました。

まあ、一長一短ってヤツですね! わたしは使っていて楽しかったですが……。

あと、今日、母がお昼から手術する予定で、すこし気分的に落ち込み気味です。
お昼から付き添いで、長時間病院で待機するよていなので、今日8話を更新できるかと言われるとちょっと微妙だったり。
更新できたとしても深夜予定になると思いますので、みなさま、よろしくお願いします。
ではでは、アデューです~。

設定をもっと詳しく考えよう

ハロー、最近ちょっと焦っているラズです。
何を焦っているのかというと、双剣の英雄、軽い設定を書いたものの、詳しい設定はかいてなかったという無計画ぶりで書き始めたのですごく今焦ってます。
これはマズい。非常にマズい。伏線が回収できなくなるぞ~。ということで、今設定を一生懸命書いているところです。
それで、設定を書くにあたっていいソフトがないか探していたのですが、とあるサイトを見つけました。
『worldtype』
https://www.world-type.com/
これをみた私は感動しました。そうか、今ってこんなサイトもあるのねと感心しっぱなし。
有名なのかはわからないですが、このサイトを使ってみようと今から挑戦する予定です。
このサイトを使えばかなり設定を掘り下げられるんじゃないかとわくわくしております。
……まだ、使い心地はわかりませんが、がんばろ~。
それから、このサイトの使い心地もあとで報告しますね!!

【BLファンタジー】双剣の英雄 第7話

 第7話 これからのこと

「そういえば、この洞くつは森のどの辺にあることになるんだ? 町に行かないと話にならないんだが……」
「あ、たしか、僕はまっすぐ歩いて来たつもりだから、洞くつから見て正面に歩けば、森から出られると思う」
 カナエに問われて、そう言った僕は不意に、目覚めてしばらくしてから見た凄惨な光景を思い出した。
 何度も、執拗にまで倒れ伏した人を突き刺される凶器と、狂った感情がにじみ出していた顔をした男の顔を思い浮かべる。
「どうかしたのか?」
「あ、……うん」
 1日経っているけれど、もしかしたらあの男と遭遇するかも知れないと思うと不安だった。
 それに……森の中で倒れていたカナエは、あの惨劇と関係あるのだろうか?
 カナエは急に顔色が変わった僕を見つめていた。
 僕はすこし躊躇いがちに事情を話し始めた。
「カナエに会う少し前に草原の方で、誰かを襲っている男を数人見かけたんだ。その誰かはもう多分亡くなっていたと思う。でも、その男達はまるで……遊んでるかのように槍で何度も亡くなった人を突き刺していたんだ」
「……」
 カナエはしばらく無言で目を少し伏せた。
 そして小さな声で、「そうか」とだけ呟いた。
 カナエが何を考えているかわからないけど、なにかを思っていたのはわかった。
 僕はあの男達とカナエに何か関係があるのか気になったけれど、結局、カナエに問うことはできなかった。


 その後、僕とカナエは連れだって森の入り口に向かって歩き、途中目印をつけながら歩いて行った。
 そして太陽がほんの少しだけ傾くほど歩くと、森が開けてくるのがわかりそしてついに草原へとたどり着いた。
 心配した男達のことは、見る影もない。僕はこっそり安堵するようにため息を吐いた。
 周囲を見渡しカナエはぽつりと呟く。
「なるほど、このあたりか」
 カナエにはこのあたりの地域がどうなっているのかわかるらしい。検討がついたように呟いた。
「なら、ここから右の方角に行くと街道に出るな。宿駅も近くにある。町はデータクリスタルがなければ入れないが、宿駅なら……」
 カナエはしばらく考え込んでいるようだった。僕はカナエに質問する。
「カナエ、宿駅ってなに?」
「街道沿いにある、主に旅人が利用する、宿屋と酒場を兼ねた施設だ。貸し馬屋もある。この近くにある町は中規模だが、交通量は多いからな。この近くの街道には宿駅が比較的多く点在しているんだ」
 カナエはそう答えると、僕を見た。
「シュラ、ひとつ相談なんだが」
「なに?」
「一度宿駅を利用して町に行きたい。判断はおまえに任せる」
「どういうこと?」
「ようするに、俺が町に行っている間、シュラには宿駅で待機してもらいたい。この森は特殊でモンスターが少ないが、遭遇しないとは言い切れない。だからあの洞くつにお前一人を置いていくのは危険だとおれは思う。だから、安全な宿駅で待っていてもらいたいんだ」
「モンスター?」
「……そこからか」
 カナエは表情を変えなかったが、大いに呆れたようなため息をはいた。
 僕はその様子にムッとする。……仕方が無いじゃないか。生まれたばかりなんだから。
 カナエは僕を一瞥する森の方を見て、説明し始める。
「モンスターは、この世界における、人を襲う、もしくは害を与える動植物の総称だ。中には肉食で人を食べる種族や、繁殖のための苗床にする種族もいる、非常に危険な存在なんだ」
「ふむ……」
「ステータスを見てると、シュラはそこらへんの魔物じゃ相手にならないほど強い。……が、おまえは戦い方を知らないうえに武器も持ってない。一人でいるには危険だ。だから、安全のために宿駅を利用したいんだ」
 なるほど。と僕は納得した。
「カナエがそのほうがいいと思うなら、僕はなにも言うことが無いよ。だって、僕、生まれたばかりで右も左もわかんないんだ。だからカナエの方針に従うよ」
 僕がそういうとカナエは「わかった」と頷く。
 そうなると、宿駅ってどんなところか気になってきた。僕の好奇心が膨らんでいくのがわかる。
「ね」
「なんだ?」
「宿駅ってどんなところ?」
「そうだな……これから行くところはごく一般的な宿駅だ。別段変わっている所なんてないところだが、突然どうしたんだ?」
 カナエは首をかしげて聞いてきた。
 僕は素直に今の気持ちを伝える。
「ん? 楽しみだなって思って」
 ――そう、『いつだって』未知のものは楽しい。
 僕はそう思い、へらりと笑ってそう言うと、カナエは無表情のまま、「……――変なヤツ」と答えた。

ハロー、迷走中です

ハロー、ただいま迷子のような気分のラズです。

久方ぶりに連載小説を書き始めたのですが、久しぶりすぎて正直、自分の小説の書き方忘れていまして、混乱中です。
作風は多分変わってないはず……なんですが、自信が無いのとしばらく読み専していたせいか、なろう系?寄りで書いているなぁと、思います。
たぶん、今連載中の『双剣の英雄』は、なろう系、チート寄りのはなしになるかもしれないですね。そこにBLエッセンスを加え、闇鍋状態に……げふんげふん。
あと、18禁になりそうになったら、18禁のページだけ隔離して別サイト作ってリンクつくろうかな……。エロいのあんまし自信ないけど、書きたい気分はあります。ジブンノヨクボウニチュウジツ二。エロエロしたものが書きたい。……欲求不満?? ピュアさがほしいこの頃。

それと、この間から、久方ぶりにリア友に連絡取ろうと思いたったのですが、連絡がつかない……。
――なんというか、忘れられてるのかな。わたし。
しんどくて、連絡怠ったわたしの自業自得なんですがね! ハッ、自爆した!!
いやー、生来の出不精、連絡不精には、生存連絡するのでさえ難しくて、自分自身、非常に困った残念な子だなぁとおもいます。
はい。リア友にごめんなさいしなきゃいけないですね! 把握した!!(土下座)

とりま、そんなこんなで面白愉快な頭で日々を過ごして生活しています。
ではでは。また~。

【BLファンタジー】双剣の英雄 第6話

 第6話 朝のひととき

「ん……」
 瞼を開くと薄暗い洞くつの天井が見えた。奥にあるわき水の湧く音が覚醒を促していく。
 ああ、あの後、夜になったから、いったん眠ったんだっけ?
 ゴツゴツした岩の上に横になって眠っていたせいで動かすと非常に体が痛い。
 仰向けになっていた僕はとりあえずいまの体制を変えようと、ゆっくりと身を横に倒そうとしたところで驚く。
「っ!……なんだ、カナエかぁ」
 正面の至近距離にカナエの顔が見えて驚いたのだ。昨日カナエの隣で眠ったことを忘れてた。
 ……でも、こんなに近かったっけ? そんなことをおもいつつ、寝ぼけた頭でカナエの顔を観察する。
 うわ~まつげ長いなぁ。ほんと端正な顔してるし、同性ながら、感心するなぁ。
 色々考えつつカナエの顔をぼんやりと見つめていると、カナエの瞼が震えた。
 ゆっくりと瞼が開いていく。エメラルドグリーンの瞳が洞くつの暗がりの中輝いていた。
 どうやらカナエも目を覚ましたらしい。
「……」
 無言で僕たちは見つめ合う。
 そしてたっぷり10秒たったころ。カナエが口を開いた。
「寒い」
 そういうと、突然カナエが動き出し、僕の身を自分の方へ寄せて、抱え込むように抱きしめた。
 そうなると僕の顔は自然とカナエの胸元へ移動する。
 カナエは寝る前に鎧を脱いでいたので、いまはごつごつとした感触は無く、あるのは鎧の下に着ていた黒い衣服の柔らかさと、暖かな人肌の温度と、微かにかおる昨日の血の残り香、そして、命を刻む心臓の音だ。
 あったかい……。
 血の流れる音と心臓の独特のリズムに安心すると共に、僕の意識は急速に覚醒する。
 ……あれ? これってなんだかすこしおかしくない? いくら寒いって言っても、なんだか近すぎない?
 ――いや、僕はいろんな意味でこの世界に無知だから、よくわかんないけど。
 これって、そもそもカナエ寝ぼけてる?
 あ、でも、そんなことより、光が入ってきてるって事は、もう朝だから、カナエ起こさなきゃ。
 僕はカナエの腕の中でそんなことを考えると、カナエに声をかけた。
「カナエ~。起きて。朝だよ~」
 声をかけたタイミングからすこし遅れて、カナエは反応を示した。
 ゆっくりとした動作で、かわらず無表情のカナエが腕の中の僕を確認する。
「あ、おはよ」
 僕が朝の挨拶をカナエにすると、カナエは少し考えるような様子を見せて、「……おはよう」と、返事を返した。
 そして、僕をゆっくりと腕の中から解放して、カナエは起き上がる。
 僕もカナエに習って起き上がる。すると、カナエはなぜか自分の腕を確認しはじめて、首をかしげていた。
「なにをしてるの?」
 僕が問いかけるとカナエは首をかしげたまま答えた。
「ああ……、なんでシュラを抱きしめてたんだろうと思って」
「なんでって、『寒い』って言ってたから、寒かったからじゃないの?」
「……」
 しばらく無言でカナエは考え込んだようだった。
「???」
 僕がよくわからず首をかしげると、カナエは1つ頷いた。
「そうか。寒かったからか」
 と1人で納得して奥のわき水の方へと立ち上がって移動していく。
 意味がわからない……。
 ……もしかして、カナエって朝が弱いんだろうか? と僕は思った。
 そして、その後、朝になったらカナエに抱きしめられている事が常習化することを今の僕は知らなかった。



 朝の身支度が終わった後、僕たちは洞くつの入り口で向かい合って話していた。
「とりあえず、これからどうしようか、先生?」
 僕が冗談めかしてカナエを先生と呼ぶと、カナエは先生と呼ばれたことをスルーして話をすすめた。
「まあ、これから用意しなきゃいけないのは、衣食住だろうな。これから、ここでひっそりと隠れ住むんだ。このままじゃ駄目だろう」
「スルーされた……」
「まあ、衣食に関しては、俺が近くの町から持っている金で調達してしばらくはどうにかできるだろう。問題は今、中途半端な住だな」
「うぅ……」
「この洞くつは、飲み水は確保出来ているが、けっして住みやすいわけじゃあない」
「――カナエが冷たい」
「真面目に聞け」
 頭を軽くはたかれる。僕は渋々「はい」と、頷いた。
「でも、カナエ。お金っていいのか? カナエのお金なんだろ?」
 僕が反論するようにそう言うと、カナエはため息を吐いて。
「お前、金持っているのか?」
「ううん、一銭も持ってない」
 僕は首を振る。
「でも、これをお金に換えることは出来るんじゃ無いかなぁ?」と、僕の首にぶら下がっていたネックレスをカナエに渡す。
 カナエは渡されたネックレスを一瞥すると僕に手渡しで返した。
「あのな。俺たちは目立つ行動は今できないんだ。そんなときにこんな上物のペンダントなんか換金した日には、目も当てられない」
 僕は驚いて手の中にあるペンダントを見た。
「え、これ、そんなに高価なんだ……」
 僕はしげしげとペンダントを見つめる。
「それもあるが、精霊のお前がもっているんだ。なにか大きな付加価値があってもおかしくない」
「あ……」
 なるほど、そっか。これ、目が覚めてからずっと身につけてるものだから、変な効果とかあるかもしれないんだ。
 僕は納得した。
「だから、しばらくは俺のもっている金を使う」
 なんだか、カナエに頼りっぱなしで申し訳ない。
「――ごめん。カナエ、ありがとう」
 僕はカナエにお礼を言った。
「きにするな。シュラが稼げるようになったら請求する」
「うん! その時はきっと倍にして返す!」
 僕がそうカナエに宣言すると、カナエは無表情ながらすこし頬を緩ませたようだった。
 ……今、笑った? カナエ、笑った?
 きっと、今、カナエは笑ったんだ。そう思うと僕は嬉しくなって、カナエに笑い返したのだった。